週1レッスンの限界、感じていませんか?

これは、多くの英語講師・英語教室の先生が抱える共通の悩みですね。
私もかつて、対面教室で80人の生徒を教えていた頃、同じ壁にぶつかっていました。
準備して、教えて、片付けて…と毎日が慌ただしく、個々のサポートまで手が回らない。
「このままでは、生徒たちの力を伸ばせない」と感じながらも、具体的な打開策が見えませんでした。
オンライン化で見えた、習慣化の必要性
転機は、教室をオンライン化したこと。
生徒数は半分以下に減りましたが、その分1人ひとりに目が届くようになり、英語力がぐんと伸びる子が続出しました。
理由は明確です。
「毎日少しずつ学ぶ習慣」を作ったこと。
対面時代は「来週までにこれをやってきてね」という1週間単位の宿題でしたが、
オンラインでは1日ごとに小さな宿題を出す方式に変えました。
音声リンク、分割したワーク、短い予習復習動画などを毎日配信。

結果、生徒が毎日英語に触れる時間が増え、レッスンでは新しいことを学んだり、発音・会話にもっと時間を使えるようになったのです!
家庭学習を習慣化する3つのポイント
❶小さな目標設定で「できた!」を積み重ねる
まとめて宿題を出すと、まず量があるので取りかかるまでに時間がかかります。
そして多くの場合、やるのは一度きり。次のレッスン当日や前日にまとめてこなす子が多かったです・・・
これでは知識も定着せず、やらされ感だけが残ってしまいます。
そこで、目標を細かく分け、「1ページ音読」→「半ページ」→「1文」など、すぐ達成できるレベルに設定。
小さな成功体験を毎日積み重ねることで、「やればできる」という自信と継続力が育ちます。
例えば英検対策なら、1日1問だけでもOK。
重要なのは毎日やることです。
❷毎日続けられる仕組みを作る
宿題は少量を毎日出し、提出時間を決めて報告してもらいます。
私のクラスでは、朝6:30〜6:45を学習タイムに設定し、その場で音読や宿題に取り組んでもらいます。
提出はPaldetで。8時までに全員分をチェックし、短くても必ずフィードバック。
「先生が見てくれている」という安心感が、やる気の維持につながります。
さらに音読メーターを導入。

- 先生が音読課題を作れる
- 生徒ごとに目標を変えられるので、自分のペースで挑戦できる
- 読んだ内容は自動でチェックされ、正答率(%)が表示される
- 数字で成果が見えるから、やる気が続きやすい
- どれくらい読んだかやランキングが毎日更新される

私はコーチング内で、音読数1位と正答率1位に特別ポイントを付与。
結果だけでなく努力のプロセスも評価する仕組みにより、モチベ管理まで一体化できます。
❸ 報酬(ごほうび)でモチベーションを保つ
最初はごほうび目当てでもOK!!
行動そのものにポイントやスタンプをつけ、一定数たまったらごほうびを設定します。
私のコーチングでは、家庭ごとに報酬を自由に決めてもらっています。
「本屋さんに行く」「好きなデザートを食べる」など、小さな楽しみが子どものやる気を後押しします。

さらに、クラス全体でのモチベーションUPにも工夫があります。
毎月の終わりに、最もポイントが多かった「グループ」にはコンビニお買物券300円を贈呈。
「自分たちのグループを勝たせるために頑張る」という協力感と達成感が、自然と学習意欲につながります。

モノから「認められる喜び」への移行
ごほうびは、子どもにとって大きなやる気のきっかけになりますので、上手く活用してください!
でも、長い間「やったら何かもらえる」だけで動いてきた子は、次第に「頑張ったんだから、何かちょうだい」という感覚になってしまうこともあります。
そうなると、やる気の理由がごほうびありきになってしまい、ごほうびがないと動けなくなることも…。
そこで大切なのが、少しずつモノから認められる喜びへ移していく期間です。
このとき役立つのが
ポイントカード方式(トークンエコノミー法)です。
できたことに対してシールやスタンプをあげ、一定数たまったら好きなごほうびと交換できる仕組みです。お店のスタンプカードと同じイメージですね。
1回ごとの行動でいきなりごほうびをあげるのではなく、「できた!」を積み重ねてから達成感を味わえるようにします。
この間、先生や保護者が何度も「よく頑張ったね」「昨日より早くできたね」と声をかけることが大切です。
こうして繰り返し認めてもらう経験を重ねることで、子どもはだんだん「ごほうびをもらうためにやる」から「ほめられると嬉しいからやる」へと変わっていきます。
最終的には、自分で自分の頑張りを認められるようになり、ごほうびがなくても続けられる自分発のやる気が育っていきます。

実例:短い期間でも英語力が急成長
ある小学4年生の生徒は、英語経験ゼロからスタート。
【週1レッスン+毎日3分の音読+毎日10分の自学】というシンプルな習慣だけで、半年後には発音・語彙・リスニング力が目に見えて向上し、10か月後には英検5級と4級のダブル合格を果たしました。
別の小学5年生は、宿題を日割りにして提出ルールを徹底。
無理のないペースで習慣化に成功し、6カ月後には英検3級の合格圏内に到達しました。

ここで大切なのは、子どもたちががつがつと試験勉強をしていたわけではないということです。
毎日の生活の中に自然に英語が入り込み、まるで歯みがきや着替えのように「やるのが当たり前」になっていたのです。
その結果、気がつけば英語力が着実に積み上がり、試験合格はおまけの成果としてついてきました。
習慣化は、生徒の力を引き出すだけでなく、レッスンの質そのものを変える効果があります。家庭での学習がしっかり定着していると、レッスン時間を「教える・説明する」に費やす必要がほとんどなくなります。
例えば、単語や文法の導入、音読練習などは、家庭学習でほぼカバー可能です。
その結果、教室では発音・イントネーションの細かい修正や表現の使い方の練習、自由な会話、ディスカッションなど、アウトプット中心の活動にたっぷり時間を使えるようになります!
これにより…
つまり、習慣化は生徒の成長だけでなく、先生にとっても
今日からできる第一歩
- 宿題を1日分に分けて出す
- 宿題の提出とフィードバックの時間を決める
- 小さな達成を必ず褒める
- 家庭と連携してごほうびを設定する
まずは1週間、試してみてください。
驚くほど、子どもたちのやる気スイッチが入りやすくなります。
もっと詳しく知りたい方へ
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まとめ
週1レッスンでも成果を出すためには、家庭学習の習慣化が欠かせません。
毎日少しずつ学びを積み重ねる仕組みを作れば、生徒の英語力はもちろん、レッスンの質も変わります。

習慣は魔法ではありませんが、その効果は魔法のように見えるはずです。
あなたの生徒にも、その変化をぜひ体験させてあげてください。
「週1回のレッスンだけでは、生徒の英語力がなかなか伸びない…」
「宿題をやってくる子とやってこない子で、クラスの差がどんどん広がってしまう…」